私たちは銀行にお金を預けていると、わずかではありますが少しずつ増えていきます。これは金利が設定されているためで、銀行はそのときの金利に応じて預金残高に対して利息を支払うのです。これは海外の銀行でも同様です。金利は国の通貨によって定められている値が違いますので、金利が高い国もあれば低い国もあります。
FXでは2つの通貨を互いに売買することになり、必ず金利差が生じるのです。これがスワップ金利というものです。FX以外の外貨預金でも金利はありますが、FXの場合は持っている資金以上のお金を取引することができるため、それだけ利息も大きくなるのです。もし高金利通貨を売って低金利通貨を購入した場合、毎日利息差によって支払が必要になります。
マイナスになったスワップ金利は自動的に口座残高から引かれていきます。毎日のスワップ金利はごくわずかではありますが、長期間保有することによって大きな金額になることがあります。特にレバレッジの高い取引では数ヶ月で元金を上回るようなこともあります。一般的にリスクオンのときは高金利通貨が買われることが多く、リスクオフになると一気に高金利通貨が値を下げます。
私たちの日本円は世界でも有数のリスクオフの通貨ですので、金融市場に何か大きなニュースが流れると、円高になる傾向があります。円を売って海外の通貨を購入する場合には、そうした相関関係があることも頭の片隅にいれておかなくてはなりません。