FX会社の注文執行方式には、大きく分けてDD方式とNDD方式があります。為替取引というと、注文がインターバンクに流されて取引されているというイメージがあります。株式取引の場合のように直接取引所で売買されているようなイメージです。ところが、実際には日本国内のFX業者ではこの注文執行方法はほとんど採用されていません。
国内業者の場合には、注文をインターバンクに流すことなく自社で受けています。つまり、相対取引となります。これがいわゆるDD方式です。DD方式とは、ディーリングデスク方式と呼ばれ、顧客の注文を直接ディーラーである業者が受ける方式です。
この場合には、顧客の損失が業者の利益となり、逆に顧客の利益は業者の損失となります。つまり、顧客と業者の利益が相反することとなります。このため国内FX業者は、取引手数料無料、狭いスプレッドが可能となります。ただし、ディーラーの公平性がどこまで保たれるのかなどの問題点もあります。
これに対して、NDD方式とはノンディーラーデスク方式と呼ばれ、その名の通りにディーラーを介さずに直接インターバンクにつなげる方式です。海外FX業者ではこの方式が多く採用されています。この方式の場合、公平性は全く問題ありませんが、スプレッドが広くなります。国内と海外業者のスプレッドの違いはこの方式の違いから来ています。
ただし、海外FX業者の場合にはキャッシュバック方式を採用していますので実際にはそれほどの差でもありません。